高野悦子「二十歳の原点」案内
二十歳の原点序章(昭和42年)
1967年 9月18日(月)
 晴ノチ雨ノチ曇

 京都:曇・最低19.0℃最高26.2℃。日中は雲が多く、午後5時から7時にかけて弱い雨だった。

 中秋の名月。

 1967年9月18日(月)夜は旧暦の八月十五夜。京都では夜になって雲量が減り、月が見えた。ほぼ満月である。

 御所で長沼さん、松田さん、浦辺さんと話す。

☞1967年4月22日「これは御所での話し合いや」

 Boxで仏語をやる。

部落研

 四時四〇分、パート会議。

 部落研では各活動分野別のグループを地域パート、学内パート、出版パートといった「パート」と呼んでいた。ここでは高野悦子が入っていた地域パートの会議である。

1967年 9月24日(日)
 九月二十四日

 この日は日曜日と同時に秋分の日の祝日だった。秋分の日が9月24日となるのは1979年の次が2103年であり、21世紀中にはない。
 1967年当時は振替休日制度がまだなかったため、翌日の9月25日(月)は平日である。

 明日から一週間試験がある。
前期試験
 立命館大学文学部(一部)の1967年度前期試験は9月25日(月)から9月30日(土)までの日程で行われた。
 文学部の場合、前期試験は外国語科目や一般教育科目の一部、専門教育科目の文献購読などに限られていた。残りの科目は通年でも学年末の後期試験だけである。
 前期試験時間表は以下の通り。
月日\時限 ①09:40-10:40 ②11:00-12:00 ③13:30-14:30 ④14:50-15:50
9月25日(月) 仏語(初級文法)
9月26日(火) 自然科学概論
9月27日(水) 英語
9月28日(木) 仏語(初級読本)
9月29日(金) 体育講義
9月30日(土) 英語

 このうち9月26日(火)「自然科学概論」と9月29日(金)「体育講義」の各試験は清心館10号大教室で行われた。
 立命館大学では1985年まで前期試験を夏休み明けの9月中下旬に行っていた。現在は夏休み前の主に7月に行われている。
立命館大学文学部昭和42年度学修要項

 今日はお風呂へ行かなくちゃ、

千鳥湯

 汽車の音がする。テストが終ったら帰ろうかな。

 汽車は、下宿(青雲寮)の北を通る国鉄(現・JR西日本)東海道本線。
 夏休み明けに前期試験を行っていた当時は、試験終了後と後期開始の間に休みがあった。
青雲寮

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