高野悦子「二十歳の原点」案内
二十歳の原点序章(昭和41年)
高野悦子と宇都宮1966年②
 本項においては、高野悦子が栃木県立宇都宮女子高等学校時代を過した栃木県宇都宮市について、「二十歳の原点序章」の部分を紹介する。なおマスキン相生町本店は、1968年8月10日でふれる。
広域図4宇都宮中心部地図

1966年11月23日(水)
 晴
 宇都宮:晴・最低-4.5℃最高10.7℃。午前中は快晴、午後から雲が出た。午後4時は9℃前後。

 その後お昼まできのう図書館から借りてきた啄木の『人生日記』を読んだ。
 『人生日記』は、石川啄木著石川正雄編「啄木人生日記」(社会思想社、1965年)のことである。現代教養文庫の一冊。

 ボンミヤノでお菓子の安売りをしているというので、私が代表で買ってきたり、そのついでに西沢書店によって「歴史読本」をかってき、それを読んだりしてただなんとなく過してしまった。

ボンミヤノ

 ボンミヤノ(地図下)は、栃木県宇都宮市旭町(現・中央本町)にあった洋菓子店である。
 宇都宮で有名な洋菓子店だった。建物は現存せず、空地になっている。
ボンミヤノ地図ボンミヤノ

西沢書店

 西沢書店(地図上)は、栃木県宇都宮市馬場町(現・馬場通り一丁目)にあった書店である。長野県発祥の西沢書店の流れを組む老舗書店で、宇都宮女子高校の教科書を扱っていた。建物は現存せず、東京電力栃木支店がある宇都宮TDビルディングの東部分になっている。
西沢書店人物往来歴史読本
 「歴史読本」は、人物往来社(現・新人物往来社)が発行する月刊の歴史雑誌「人物往来歴史読本」(現・歴史読本)のことである。1966年12月号の特集は「黄金争奪の戦史─ナゾの埋蔵軍資金」。当時150円。

 私は目標とした大学に入らねばならない。「立命館大学文学部史学科日本史専攻」に入らねばならない。
栃木県立宇都宮女子高等学校
☞二十歳の原点ノート1966年9月16日「立命館の立命館史学、それに京都という場所、また早稲田に似た反骨精神を知り、立命館に行きたくなった」
☞二十歳の原点ノート1966年10月3日「立命館大─京都という古都へのあこがれ、在野精神にあこがれる」

1966年11月28日(月)
 晴
 宇都宮:曇のち晴・最低-3.8℃最高13.6℃。午前中は雲が多かったが、午後から快晴になった。

 人間は、自分の目的のために己を律することが必要なのである。
☞二十歳の原点1969年1月6日「─己を律せよ─」

 三つのコースを大まかに分けると、社会人になるか、学生生活をするかの二つに分けられる。今の状態で社会に出るのは不安である。
 当時(1967年)の女子の大学等進学率は計13.4%(うち大学4.9%、短期大学8.5%)にすぎなかった。2012年には計55.6%(うち大学45.8%、短期大学9.8%)になっている(文部科学省「学校基本調査」参考)
☞二十歳の原点1969年5月28日「就職するのはいやだし、大学にでも行こうかって気になり、なんとなくきた」

 何とか大学へいけるだけの経済力が私の家にはある。
☞二十歳の原点1969年1月2日
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